総社市役所できょうから中国残留邦人の歴史や現状を紹介する写真展が開かれています。
この写真展は、総社市や総社地域平和委員会、中国帰国者の「総社日本語教室」が主催して開催しました。展示しているのは旧満州・中国東北部の開拓時の写真のほか、中国残留孤児問題を解決するための活動を写した写真などです。写真には歴史を紹介する文章が添えられていて当時の状況を知ることができます。現在、総社市内には国の制度の下で支援を受けている中国残留孤児が3家族6人います。そのうちの一人、高見英夫さんは、2歳のときに家族4人で中国へ移り住みました。その後、昭和62年に日本に戻りましたが日本語をうまく話せなかったり、差別を受けるなど多くの障害があったとこれまでを振り返ります。こうした問題は戦争の歴史の裏に隠れていて、主催者は本当の意味での問題解決に向け今回の展示を多くの人に見に来てもらい実際を知ってほしいとしています。
中国残留邦人の現状を伝える写真展は21日(金)まで総社市役所1階ロビーで開催されています。