倉敷市では今年に入り、火災が相次いでいます。火事による死者もすでに4人となっています。どんな点に注意し、火事を防ぐか、取材しました。
倉敷市では1月25日から29日の5日間に倉敷市船穂町、真備町川辺、玉島黒崎と3件の火災で4人が亡くなっています。
去年の同じ時期と比べて件数で3件、死者数は1人、負傷者は4人多い状況です。
【インタ】倉敷市消防局 田中博文 予防課長
「今年に入ってすでに11件の火災が発生し、4人が亡くなり、そのうち高齢者が3人。特に高齢者に火事の場合いかに早く避難するか、重点的に住宅防火対策を進めていきたい」
倉敷市消防局ではこういった状況をふまえ、今日31日、市内の高齢者福祉施設で防火指導を行いました。参加したのはデイサービス利用者60人です。倉敷市消防局予防課の職員は、住宅用消火器を玄関など人目に付きやすい場所へ置いておくことや、燃えにくいカーテンやエプロンなど防炎商品を活用してほしいなどと呼びかけました。参加者は真剣な表情でメモを取るなど熱心に耳を傾けていました。
【インタ】参加した人は・・・
岡山県内の住宅用火災警報器設置率は去年6月1日のデータで72.8%。全国41番目という低さです。倉敷市は県内で2番目に設置率の低い66%で、住宅用火災警報器の設置が急がれます。
【インタ】倉敷市消防局 田中博文 予防課長
「警報音によって火災が未然に防げたという事例も多い。付近の人が気付いた事例が多い。状況を確認して初期消火・避難誘導してもらえれば、死傷者も減る」
今すぐできる、家庭内での注意点を聞いてみました。
「ストーブの周りに燃えやすいものを置かない。給油するときには火を消す。コンロの周りを掃除する、煮炊きする場合はその場から離れない」
今聞いたことは、基本的なことではありますが、今一度家庭内の防火状況を点検してみてください。
倉敷市内の去年一年間での火事による死者は13人で、統計を取り始めた平成12年以降2番目に多い数となっています。タバコの始末・コンロ周りの確認など今一度、火の取り扱いについて見直しをお願いします。