国の文化審議会が7月19日倉敷市中島の真言宗の寺実際寺の本堂など6つの建物を国の登録有形文化財にするよう、文科大臣に答申しました。
国の登録文化財として答申されたのは、実際寺の本堂をはじめ客殿、山門、鐘楼、納屋、外塀(そとべい)および石垣の6つの建物です。慶安2年(1649年)に建設された本堂は、江戸時代初期の特徴を残すもので倉敷市では最も古い建物になります。客殿は、江戸時代後期の建築で屋根は入母屋造りの茅葺。内部は書院形式を残しています。山門は、明治17年(1884)に移築されたもので薬医門の形式を残しています。鐘楼は、明治12年(1879)に再建されたもので、入母屋造の屋根は本瓦葺きです。境内の南東にある納屋は、明治17年頃の建築で木造二階建て本瓦葺きです。道境に巡らされた外塀は桟瓦葺きの木造屋根が載る土塀で野面積みの石垣が歴史の古さを伝えています。答申通りに実際寺の6件が認定されれば、岡山県内の国の登録有形文化財は100か所(331件)になります。
国の文化審議会が文科相に答申倉敷市中島の実際寺本堂等が国の登録文化財へ
【取材日】2019年7月19日(金)
【場所】実際寺
【住所】倉敷市中島