三井E&S造船は防衛省の音響測定艦「あき」の進水式を行いました。
進水式では防衛省を代表して酒井良 呉地方総監が命名しその後、支綱が切断され、防衛省や三井E&Sの関係者、訪れた市民などが進水を祝いました。音響測定艦とは潜水艦の音響情報を収集する艦船で、今回進水した「あき」は建造費226憶円で2018年10月から三井E&S造船玉野艦船工場で建造が進められました。艦名の「あき」は瀬戸内海の安芸灘に由来します。全長67メートル、排水量は2900トンで、動力にはディーゼル機関4基推進用電動基2基が設置されています。現在、日本には三井E&Sの前身三井造船で建造された2隻の音響測定艦が日本近海の対潜水艦音響収集にあたっており、「あき」の就役後は3隻体制で日本周辺海域の安全対策にあたります。今後は岸壁で装備品などを設置していく艤装工事を進め、2021年3月に引き渡しの予定です。