3カ所の堤防が決壊した小田川の支流・末政川が流れる真備町下有井地区では、仮設住宅などでバラバラになってしまった住民同士が集まって交流会が開かれました。
57世帯が暮らす真備町下有井地区は、決壊した末政川の東西に広がる地区です。
堤防の強化工事に伴い、立ち退きを余儀なくされている住民も多くおよそ半分の世帯が元の自宅に戻れていません。
このイベントは離れ離れになった住民が交流できる場として企画されました。
交流会では地元住民が作った温かいぜんざいや焼き鳥が振る舞われたほか岡山市の社会福祉法人「ももぞの学園」から子どもたちと職員が訪れて学園で育てた野菜をたっぷり使ったうどんを提供しました。
集まった住民は体を温めながら久しぶりの再会を喜びあっていました。
【インタビュー】・被災した87歳男性―
このイベントは下有井地区で被災した浅野達朗さんが去年2月に立ち上げ今回で3回目となります。月日が経つにつれて開催には迷いがあったと浅野さんはいいます。
【インタビュー】・下有井ふれあい会 浅野達朗 実行委員長
イベントを企画した浅野さんですが、今後は防災士の資格を取って下有井地区の避難訓練を行うなど住民主体で防災面の強化に努めていきたいと話していました。♯