倉敷市児島の旧野﨑家住宅で恒例のお雛様展が開かれています。
展示されているのは野﨑家に受け継がれているひな人形や雛道具などおよそ200点です。
一番の目玉は高さおよそ80センチの大きな享保雛。
明治5年に旧岡山藩主の池田家から贈られたものです。
能面のような静かな顔立ちですが下から見ると微笑んで見える気品あふれる人形です。
手が隠れるほど長い袖の古今雛は、その見た目から見栄っ張り雛、長袖雛と呼ばれています。
京都の老舗人形店の人形師大木平蔵がつくったお雛様は、貴族の衣装をより忠実に再現し優美な姿を見せています。
そのほか、大礼服を着た明治天皇をモデルにしたひな人形や、10センチに満たないほど小さな芥子雛など、普段なかなかみることのないお雛様が並んでいます。
野﨑家のお雛様展は旧野崎家住宅で4月5日(日)まで開かれています。