倉敷市阿智神社の「阿知の藤」を回復させるプロジェクトの一環で静岡県の樹木医が回復の経過を視察しました。
倉敷市の阿智神社の境内にある「阿知の藤」は、岡山県の天然記念物です。
樹齢は350年と推定されていて、老齢のため昭和62年頃から、花の色が薄くなり、房も小さくなっていました。
そこで、平成30年から本格的に「阿知の藤を回復させるプロジェクト」が始動しました。
プロジェクトは3年計画で、フジ治療の第一人者で静岡県浜松市の樹木医塚本こなみさんが治療と指導に当たっています。
この日は、栄養がいき届きやすくなるように余分な「つる」を剪定しました。
また、幹の傷んでいる部分や、腐った箇所を削り取る作業も行われました。
「阿知の藤を回復させるプロジェクト」は今年が最後で、今後は造園業者が手入れを続けていきます。
現在「阿知の藤」は、順調に回復していて、今年の5月の大型連休前には去年よりも鮮やかな花が咲くとのことです。
このまま順調に治療が進むと2年ほどで満開の花が期待できます。