倉敷市で作られた綿を使っての、こども服デザインのコンペが倉敷市立短期大学で行われ、優秀作の表彰式が開かれました。
玉島信用金庫が主催し、去年11月から今年1月まで行われたデザインコンペには、市立短大の学生84人が参加。
最優秀賞を受賞したのは、服飾美術学科1年の佐原志歩さんです。
佐原さんがデザインしたのは1歳くらいの赤ちゃんを対象にしたニット製のベストです。
シンプルなデザインですが、肩にボタンを付けることで、脱ぎ着させやすい作りになっています。
このデザインコンペは、倉敷市内で不動産業などを営む楠戸俊宣さんが、自分で作った綿で孫のこども服を作りたいと、玉島信用金庫や市立短大へ協力を呼びかけて実現したものです。
楠戸さん自ら審査し、最優秀賞と優秀賞を受賞した4点のデザイン案は、今年中に商品化し販売を行う予定です。
楠戸さんは去年から、倉敷市内およそ40アールの畑で綿花を栽培。
初めての挑戦となった去年はおよそ300キロを収穫しました。
今後は、市内の耕作放棄地などを活用して栽培の規模を広げていき、将来的には年間1トンの生産を目指します。