倉敷の老舗 醤油メーカーとら醤油は民事再生手続きの申立てを岡山地方裁判所にしたことを発表しました。
事業はこれまで通り続けて、再建を目指します。
倉敷市酒津で製造・販売を行う「とら醤油」は、江戸末期の1860年に創業した倉敷でも屈指の老舗企業です。
「とら醤油」の愛称で広く県民に親しまれています。
とら醤油によると、近年の食文化の変化や調味料の多様化で、醤油消費市場の縮小が続き、売上が大きく減少していました。
中小企業再生支援協議が関与した経営改善計画による自主再建を試みていましたが、今年2月以降の新型コロナウイルス流行による外食・イベントなどの自粛で売り上げがさらに落ち込み、民事再生法の適用を申請、岡山地方裁判所から監督命令を受けました。
民間信用調査会社の帝国データバンクによると負債はおよそ4億円です。
とら醤油では、今後、スポンサー企業の支援を受けながら再建を目指します。
「事業はこれまで通りに続けて、供給責任を果たしていきます」としています。