新型コロナウイルスの影響で飲食店では軒並み厳しい経営を強いられています。
この難局を乗り切ろうと、それぞれの店舗では弁当の配達やテイクアウトに力を入れたり常連客が宣伝に一役買ったりと、協力や支援の輪が広がっています。
倉敷市阿知の居酒屋「海鮮問屋かたつむり」です。
こちらの店でも、新型コロナウイルスの影響で、去年の9割近くまで売り上げが減少しています。
少しでも売り上げを伸ばそうと、お弁当の販売を開始し、1000円以上で配達のサービスも行っています。
この日は、市内の高齢者福祉施設のスタッフにお弁当を届けました。
海鮮問屋かたつむりのオーナー山下きくみさんです。
山下さんは、おととしの西日本豪雨災害で被災し、真備町外のみなし仮設での暮らしを余儀なくされた被災者を支援しようとJR倉敷駅西ビルにある姉妹店「磯の家」の宴会場を提供。
「まびHouse」として、みなし仮設住宅の人たちの憩いの場を定期的に開いていました。
真備町に戻った人も増え、一定の役割を果たしたことから昨年12月に「まびHouse」の活動は終了しました。
そんな中、新型コロナウイルスの感染が拡大。
外出自粛などで全国的に飲食業が大打撃を受ける中、山下さんのお店を救おうと、「まびHouse」の利用者たちがツイッターなどのSNSで弁当販売の情報を拡散。
恩返しをはじめました。
現在、「まびHouse」として活用していた姉妹店「磯の家」は休業しています。
山下さんは、真備の人たちの想いをうけ金曜日、土曜日の週末のみ営業再開することにしました。