買い物が不便な山間部などを回る移動販売をPRする説明会が総社市内で開かれました。
説明会は、総社市水内地区の地域住民を対象に行われ、およそ50人が話を聞きました。
移動販売車は、冷蔵機能を備えたトラックに肉や魚などの生鮮食品のほか、総菜や飲み物などを積み込み、山間部などを回ります。
食材だけではなく日用品も取り扱っていて、交通が不便で買い物に出にくい高齢者などいわゆる「買い物弱者」の支援を図ることが狙いです。
この日は、個別配達を手掛ける生協おかやまコープや、天満屋ストアが展開している移動スーパーなど4社が参加し、配達の方法や販売している商品について説明し、実際に販売も行われました。
総社市北部にある水内地区には現在380世帯およそ800人が暮らしています。
地域の高齢化率はおよそ52%と住民の高齢化が進んでいる上、地区内には店舗が少なく、買い物は車で5分ほどのところにあるスーパーを多くの住民が利用しているとのことです。
交通が不便なために高齢者などが買い物に出にくい地域のひとつとなっています。
こうした移動販売や個別配達は家に閉じこもって孤立しがちな一人暮らしのお年寄りと近隣住民との交流にもつながります。
さらに定期的な訪問により利用者の安否確認もできることから、地域コミュニティを再生していく役割も期待できます。
総社市では、社会福祉協議会を中心に総社市生活支援サービス検討委員会を立ち上げていて、今後、「買い物」、「移動」、「見守り」など6つの生活課題について地域支援・推進していくことにしています。