倉敷市真備中学校の生徒が今年の夏、学校前の井原線の橋脚に描いた壁画が、完成しました。
真備中の美術部の3年生が中心となって制作したのは、縦2・5メートル、横1・8メートルの壁画です。今年の6月上旬から制作に取りかかり、新型コロナの影響で部活動の時間が限られる中およそ2ヵ月かけて完成させました。壁画には、真備中の学校名の由来になっている吉備真備と、真備が遣唐使で唐に渡った時に出会ったとされる阿倍仲麻呂の霊魂の鬼が描かれています。
西日本豪雨で被災した真備中は、今年3月に元の校舎で授業を再開しました。再開後初めて壁画を制作するため、原点に返って吉備真備をテーマに選びました。
特に力を入れたのは、真備が翻訳したとされる漢詩の巻物です。
漢詩を大きくプリントした紙の文字を切り抜き、その上からスポンジを使って絵の具を重ね漢詩の文字を描いたということです。
きょう(21日)完成式が開かれ、真備中の美術部員20人と倉敷真備ライオンズクラブの堀内憲作会長、井原鉄道井原駅の鳥越肇駅長などが出席しました。
式では、堀内会長からねぎらいの言葉と鳥越駅長から記念品が贈られました。
【インタビュー】
■真備中学校美術部 塩尻陽菜希 部長
この取り組みは、2005年から行われていて、今回で17作目となりました。
終わり♯