倉敷市は、綿花や北前船、桃太郎にまつわる3つの物語が日本遺産に認定されています。
そこで、市は倉敷の日本遺産について広く知ってもらおうと図書やパネルを通じて学ぶ巡回展示を市内の図書館で開いています。
きょう(7日)から水島図書館で始まった展示は、およそ1ヵ月ごとに市内すべての図書館を巡ります。3つの日本遺産に関する
図書やパネルが並び、開催図書館ごとに地域の特色が表れています。
水島図書館には、水島地区に残る板敷水門のパネルが置かれています。
これは、綿花の物語にまつわるものです。
綿花の栽培は近世以降の干拓地で広がり、板敷水門は、福田新田の干拓の排水に使われたとされています。
また、水島図書館の司書が選んだ15冊の本は、一部を除いて貸し出しできます。
一般向けの歴史書やガイドブック、子どもが写真や漫画で楽しく日本遺産を学べる学習本などが揃います。
そのほか、3つの物語の動画も上映されていて、綿花の栽培の歴史や現在も続く繊維産業などについて知ることができます。
水島図書館の展示は、来月4日までです。
今月26日からは、児島図書館で綿花の物語を中心に図書や繊維製品などを展示する予定です。
そのほかの図書館の展示は、今年度中に順次行われます。
巡回展が近くの図書館に来た際、地元の歴史と文化を学ぶ時間に充ててみてはいかがでしょうか。