住宅を失った西日本豪雨の被災者のために倉敷市船穂町柳井原へおととし9月に開設された仮設住宅の一部が役割を終え、きょう(9日)、九州豪雨被災地で再利用を行うため移設されました。
これまで柳井原仮設団地で使われてきた12戸のコンテナ型のムービングハウスが、今年7月の九州豪雨で大きな被害を受けた熊本県球磨村に移設されます。
作業にあたったのは仮設住宅を管理する北海道の建設会社の作業員4人です。
クレーン車を使い、一戸一戸丁寧に搬出用トラックへ運んでいきました。
12戸の仮設住宅はあす(10日)には球磨村へ到着し、その日の内に全ての設置作業が行われます。
移動型の仮設住宅は2年前の9月に倉敷市が北海道の建設会社からレンタルで提供を受け2年間の期限付きで51戸が開設されました。
柳井原仮設団地には入居中などの16戸がレンタル期間を1年間延長して残されます。
レンタル期間を延長しない35戸と集会所として使っていた建物については再利用の準備のため9月末までに撤去されるということです。
2018年12月のピーク時には49世帯117人だった柳井原仮設団地の入居者は今年8月末時点で12世帯22人まで減っています。