新型コロナウイルスの打撃を受けて閉店していた倉敷市の居酒屋が、弁当や総菜のテイクアウト専門店として生まれ変わりました。
倉敷駅南口を出てすぐ右の西ビル2階に店を構える、「kitchen森のくまさん」です。
こちらは、今年4月まで営業していた居酒屋「磯の家」をリニューアルしたものです。
きょう(16日)からオープンした店には、手作りの弁当や総菜が並んでいます。
オーナーの山下きくみさんは、市内で「磯の家」を含む2つの居酒屋を営み、去年の冬まで「磯の家」の宴会場で西日本豪雨の被災者の憩いの場「まびHouse」を開いていました。
今年に入ってから新型コロナの影響で営業していた2つの居酒屋の売り上げが9割ほど下がり、「磯の家」を閉めることに決めました。
先の見通しが立たず落ち込む中、店の形を変えて営業することを後押ししたのは、真備町の住民たちです。
西日本豪雨の時の恩返しとして、真備町の看板会社アド・タケモトの竹本聖文社長などが看板作成などで力を貸し、「まびHouse」の利用者たちもSNSで宣伝するなど感謝の輪が広がってオープンに至りました。
店の名前「森のくまさん」には、山下さんの息子・大稀さんの愛称「くまさん」が、森の木々のような皆さんに見守ってもらえるような店を作っていきたいという思いが込められています。
そして、メニューにもこだわりました。
旗の飾りや巾着型のおにぎりが可愛い「森のくまさん弁当」は、ピクニック気分で手軽に食べることができます。
そのほか、居酒屋で人気だった鶏のから揚げや真備町や総社市で育った野菜などを使ったおかずが並びます。
店の中にはイートインスペースもあり、おなかが減った時に気軽に立ち寄ることができます。
「kitchen森のくまさん」は、午前11時半から午後9時まで月曜日を除いて営業しています。