玉野市消防本部は、山での遭難を想定した救助訓練を行いました。
玉野市渋川の王子が岳 山頂付近で行われた訓練には、玉野市消防本部の職員15人が参加しました。
今回の訓練は、山菜を採りに出かけた男性が、山の斜面で滑ってケガをして救助を求めている設定です。
訓練開始から40分後に防災ヘリコプターが来る想定で、それまでにおよそ30メートル下に居る男性を引き上げることを目標として救助にあたりました。
ロープを結ぶ位置や足場などの情報は与えられないため、救助隊員たちは男性の居場所と安全を確認し、担架の支点となる木と岩を見極めてロープをかけていきます。
準備が出来ると、声を掛け合いながらロープを緩め、崖の下まで担架を下ろし、男性を引き上げていきました。
訓練開始から37分後に救助を終え、目標時間内に男性を安全な場所に移動することが出来ました。
王子が岳では、今年7月にサカキを採りに出かけた高齢者が一時行方不明となりました。
また、平成28年4月には、高齢者が1人亡くなっています。
玉野市消防本部は、今回の反省を踏まえながら緊急時に備えて訓練を重ね、実際に防災ヘリコプターを使った訓練も行っていく方針です。