水島で航空宇宙産業に関連した事業開発を目指す団体が「空飛ぶクルマ」を導入し、実機を公開しました。
導入した「空飛ぶクルマ」は中国に本社を置くイーハン社製のイーハン216です。
機内は2人乗りで、地上からのコントロールや自律飛行で運行します。
全長およそ5.5メートル、高さはおよそ2メートル、電動モーターで飛行し、最大速度は時速160キロです。
この「空飛ぶクルマ」は、倉敷市水島地域への航空宇宙産業クラスターの実現に向けた研究会=MASCが導入しました。
MASCは、2017年に設立し、これまでドローンを使った離島への物流実験などを行っています。
ドローン事業の延長として今回、空飛ぶクルマを導入しました。
中国のイーハン社は空飛ぶクルマを販売する唯一の会社です。
日本で民間が購入するのは初めてです。
MASCは、飛行試験や実際の運用以外に地域や若い世代への関心、育成にもつなげていきたいとしています。
報道向けの実機の公開では、MASCのメンバーなどが乗り心地を試しました。
将来的な運用について、瀬戸内海に面している水島は空飛ぶクルマの運用に適した地域と考えています。
今後は、中国から技術者を招き、最終的な組み立て、法的な問題のクリアや安全基準ができたら試験飛行を目指します。