水害で浸水し垂直避難した住民の救助を想定した訓練が倉敷市で行われました。
訓練には、倉敷市内4つの消防署から41人が参加しました。
おととしの西日本豪雨災害以降、「垂直避難」への注目が高まっていることから訓練は民家の1階が浸水し、2階に住民が取り残されたとの想定で行われました。
倉敷市消防局では、高度救助隊を中心に真備の豪雨災害での救助活動で発生した問題点を洗い出し、より迅速かつ安全な救助活動につながるよう研究しています。
ボートを使っての救助は揺れて不安定な上、多くの民家で使われている瓦屋根は滑りやすいため、要救助者はもちろん救助する側の安全確保が最も重要となります。
参加した署員らは、ボートの上から2階の窓にはしごを立て掛け、ロープでしっかり固定し安定させて要救助者役の署員を救出しました。
また、岡山県内で唯一倉敷市消防局にある高機能救命ボートを活用した訓練も行われました。
このボートはこれまでのボートに比べて大きく、最大20人を搬送できるほか、また、船首には開閉式のスロープも備えられています。
参加した署員らは的確にボートを操作し、車いすに乗ったままの避難者を救助する手順を確認しました。