KCTコミちゃん（倉敷ケーブルテレビ）

プロ野球ドラフト会議が２６日に行われ、倉敷工業高校の３年生・福島章太投手が、中日ドラゴンズから４巡目で指名を受けました。

（福島投手）「自分がこんなに上位で呼ばれるとは思っていなかったので、指名されてからは自分の心の中にも少し沈黙があって、実感がわからない中での今になっているんですけど、指名されたことはとてもうれしいです」

２６日夕方、倉敷工業高校の校長室で、両親とともにテレビでドラフト会議の行方を見守った福島章太投手。
午後６時半ごろ、中日ドラゴンズから４巡目で指名を受けました。
その後会見で、プロでの決意を語りました。

（福島投手）「自分が幼いころからずっと周りに何を言われてもぶれなかった夢なので、その分厳しい世界だと思うんですけど、一流選手になるために一歩一歩少しずつ踏みしめてがんばりたい」

福島投手は中学時代、硬式野球チームでおもに一塁手でしたが、倉敷工業に入ると、高田康隆監督の目に留まり、ピッチャーへ転向しました。
１７６ｃｍ８８ｋｇのサウスポー。
力のあるストレートとキレのあるスライダーが武器で、球速は最高１４７ｋｍを記録しています。
プロに入ったら広島東洋カープの鈴木誠也選手と対戦したいという福島投手。
中日の印象については、「活躍する若い選手が多いので、自分も少しでも早くその中に入りたい」と力を込めました。

一方、名古屋への印象を問われると、この表情。
Ｑ．（中日の本拠地）名古屋の印象は？名古屋名物は何を食べたい？

福島投手は１年生の秋から公式戦に出場していますが、チームとしての成績は県大会ベスト８が最高で、夏の大会は２年連続で岡山学芸館高校に敗れる悔しい思いをしました。
（福島投手）「あの学芸戦で自分がここまでこれたと思う。そういう悔しさも自分の中にあるので、どれだけプロ野球界に入っても厳しいと思うのであの時の試合を忘れずに初心に戻りながら少しずつになるけど成長していきたい」

倉敷工業高校出身のドラフト指名は、阪神タイガースの守屋功輝投手以来６年ぶり。
高校在学中の指名に限れば、１９７５年、元近鉄の兼光保明さん以来、４５年ぶりとなります。


また玉野商業出身で福山大学の山﨑友輔投手が 巨人から育成枠で指名されました。
福山大学では１年秋からエースとして活躍し、中国六大学で通算１６勝をあげる実績を残しました。
全身を使ったフォームから投じる１５０キロの直球が武器で「伸びしろ」が評価されました。
山﨑投手は、倉敷市立西中学校から玉野商業に進学し、高校時代から１４０キロの直球を武器に三振の取れるピッチングが持ち味でしたが、３年時の夏の県大会は２回戦止まりでした。
大学進学後も投球フォームやトレーニングについてアドバイスを送り続けていた高校時代の監督・槌谷信行さんは「ずっと目標にしていたのでホッとした」といい、指名後には山崎投手から感謝の連絡を受け、喜びを分かち合ったということです。
山﨑投手は指名を受け、「一日も早く支配下登録されるよう頑張りたい。
三振をとれる投手になりたい」とプロ入りへ前向きです。
福山大学から初のプロ指名、そして玉野商業高校からも現在の玉野商工高校を含めて初のプロ指名となります。