きょうは各地でウォーキングイベントが開かれ、倉敷市藤戸町では参加者が備中に残る歴史的な街並みを歩きました。
イベントには、倉敷市を中心に岡山県南部からおよそ20人が参加しました。
参加者は、密集を避けるため、離れていてもガイドの声が聞こえる専用の機器を耳に着け、散策に出発しました。
江戸時代に金比羅山へ向かう道として使われた金比羅街道を通り、倉敷市の天城地区から藤戸地区にかけておよそ5キロの道を歩きます。
まず訪れたのは、高梁基督教会堂に次いで県内で2番目に古い「天城教会」です。
岡山県では、1880年にキリスト教が広がり、その10年後に天城教会が建てられました。
その後も児島一帯を治めていた池田由成が築いた天城陣屋跡や池田家の墓地などを巡り、最後には、源平藤戸合戦で知られる藤戸寺へ向かいました。
奈良時代に行基が創設した藤戸寺は、源平藤戸合戦の後に源氏側の佐々木盛綱が荒れた寺を修復し、両軍の戦没者を供養したと伝わっています。
参加者は、歴史を感じる建物や街並みを実際に見ながら話を聞いて、地域の歩みを学んでいる様子でした。
このイベントは、「備中町並みネットワーク」が、地域に残る町並みを住民に知ってもらい、保存と再生を目指そうと7年ほど前から開催しています。
これまでは町家の中で歴史を学ぶイベントを中心に行ってきましたが、現在は、新型コロナ対策として屋外のまち歩きを中心に実施しています。
今後も備中地域の各地でイベントを行っていくということです。
KCT放送エリア内の次回のまち歩きイベントは、今月10日(火)に総社市、23日(月)に早島町で行われます。
予約制となっていますので、「町家deクラス」の公式ホームページからお申し込みください。