倉敷市真備町などを通る県の第3セクターの井原鉄道が令和2年度の決算見込みを発表しました。
新型コロナによる利用客の減少を受け、大幅な赤字決算となる見込みです。
井原鉄道によりますと、今年4月から9月の上半期の利用客数は新型コロナウイルス感染拡大の影響をうけ、前年同期のおよそ59万5千人に比べ、28%下回る42万6千人で、収入の大部分となる旅客収入は、31.3%減少し、1億900万円でした。
下半期も新型コロナの第3波の影響を受け、利用客、特に通勤や通学客以外の定期券を使わない乗車客の回復が見込めないことから、令和2年度の決算が2億5500万円です。
西日本豪雨災害のあった平成30年度を上回る赤字で、財務体制を見直した平成15年以来、最大の赤字幅となります。
井原鉄道では今後、企画切符の販売や、大原美術館とコラボしたギャラリー列車の運行などを計画していて、地元住民を対象にした近郊の旅行企画を進め利用者の増加を図りたい考えです。