新型コロナウイルスの感染者が急増していることを受けて岡山県は対策本部会議を開き来月(12月)1日からの感染拡大防止対策と、年末年始の帰省や初詣に向けて2つの県民へのメッセージを発表しました。
対策本部会議では11月26日現在、県内で延べ544人が感染した状況の報告がありました。
中でも10月と11月の2ヵ月で387人が感染し、このうち接待を伴う飲食店や高齢者施設、それに職場などで11件のクラスターが発生しています。
特にクラスターを防ぐ提言として、職員の体調不良時に休める体制づくり、陽性者が出た場合の事業継続計画の作成、職員や施設利用者の毎日の体調管理や記録などを大事なポイントとして挙げています。
会議の最後には県民へ向けての2つのメッセージを発表しました。
一つは12月1日から1月31日までを対象としたものです。
(1) 飲食店や職場での食事の際は、席を空けた上で会話を避け、歓談中はマスクをしよう。
(2) 大人数や長時間、深夜の飲み会は避ける。
(3) 暖房と組み合わせて窓を開けるなど換気を。
(4) 発熱などの症状がある場合は、仕事や学校は休んで。
(5) 症状があるときは、速やかに検査を。
もう一つの「年末年始の帰省や初詣へ向けてのお願い」では
(1) 帰省前の2週間は会食に参加せず、「コロナをつれて帰らないよう」気を付けて。
(2) 帰省や初詣は交通機関の混雑で“3密”にならないよう時期をずらすことも検討を。
(3) 県外に住む子どもや家族に帰省時の注意の呼びかけを。
伊原木隆太知事は「新規感染者が急増しています。感染拡大が続くと、改めて行動の自粛を要請せざるを得ない状況になります。落ち着いた年末年始を過ごすために、感染拡大防止策の徹底を強くお願いします」と訴えていました。