県内最大の養殖ノリの産地玉野市の胸上地区で、ノリの収穫作業が始まりました。
胸上漁港沖では早朝から「もぐり船」と呼ばれる専用の船が網の下をくぐり、黒々と育ったノリを刈り取っていきました。
胸上漁協では現在、およそ20軒がノリの養殖を行っていて、年間で5億円ほどを売り上げています。
ここ数年は暖冬の影響もあり、養殖網の張り込み作業が例年より遅れることが多いということです。
胸上漁協では去年の12月から、胸上地区から5キロほど離れた離島の石島でノリの養殖を行う4軒が共同で加工作業を行う乾燥場を新設しています。
これまでは1軒ようyごとに加工作業を行っていたため経費がかさんでいましたが、協業化により収益を上げる狙いがあります。
また、一度におよそ2万3千枚のノリを乾燥させることができる乾燥機など、最新の設備も導入されていて加工作業の効率化も図られています。
胸上漁協ではノリ養殖の後継者不足が問題となっていて、地域の若い世代からの関心にも期待を寄せています。
胸上地区の養殖ノリ漁は来年3月から4月頃まで続きます。
加工された海苔は県内外へ出荷されるということです。