女流将棋のタイトル戦大山名人杯倉敷藤花戦が、20日と21日に指されました。
三番勝負で先に勝っていた里見香奈倉敷藤花が苦しみながらもタイトルを防衛しました。タイトル7連覇に王手をかけた里見加奈倉敷藤花ですが、倉敷での第二局は挑戦者の加藤桃子清麗に序盤からペースを握られます。
中盤で思わぬミスもあり、一方的な展開に。
大盤解説を務めた菅井竜也八段も、首をかしげました。
結局、里見倉敷藤花は挽回することができず、第二局を落としました。
今年の秋は4つのタイトル戦を並行して戦うなど、女流棋士になってから最も忙しいという里見倉敷藤花。
加藤清麗には3日前に別のタイトル戦で敗れていて、非常に苦しい状況となりました。
そんな中、迎えた運命の第三局。
振り駒で加藤清麗がやや有利とされる先手番に決まり、タイトル防衛に不安がよぎります。
そして、開始から5分で30手ほど進むという極めて早いペースで対局が進みます。
先に攻めたのは加藤清麗でしたが、ここは経験豊富な里見倉敷藤花。
終盤にかけて攻めに転じ、劣勢とみられていた状況を逆転。
勝利をたぐり寄せました。
解説の菅井竜也八段もうなるほどの大熱戦でした。
トップレベル同士の激しい対決を制した里見倉敷藤花。
トロフィーを手にするのはこれで12回目です。
そして7連覇を達成し、清水市代初代クイーン倉敷藤花の記録に並びました。