2月27日から建て替え工事が始まっている総社市の新しい庁舎について、近くの住民の有志が屋上に展望台を設置する計画を見直すよう、市長に意見書を提出しました。
総社市役所のすぐ南にある町内会の住民有志4人が、150人の署名を添えた要望書を片岡聡一市長に渡しました。
新しい庁舎は地上8階建てで、一番上の階に櫓をモチーフにした展望台を設けています。
およそ35mの高さから総社の市街地を一望できるため、災害対応にも活用する考えです。
総額75億円あまりの工事費用は、一部が執行されています。
住民側は、高層階の建物が威圧的で、生活が覗かれる不安があるなどと主張。
展望台の設置を中止するよう求めました。
また、市民向けの説明会が一度も開かれなかったことを指摘。近隣住民への配慮がないと
苦言を呈しています。
町内会有志では、6階に展望ラウンジを設けるなど、展望台に代わる案を提示しています。
一方、市では、実際の高さからの眺めをドローンで撮影するなど、住民の不安払しょくに努める考えです。