総社市内の小学生が郷土の偉人・雪舟を座禅や写仏などを通して学ぶ「雪舟体験学習」が行われました。
雪舟ゆかりのお寺・宝福寺で行われた体験学習には、総社市内の小学生18人が参加しました。
体験学習では初めに雪舟について学びます。
宝福寺の小鍛冶元慎住職は雪舟が宝福寺で修行していたことや、修行中怒られて柱に縛られたときに自分の涙でネズミの絵を描いて 和尚さんを感心させた伝説を話しました。
雪舟について学んだらいよいよ修行体験開始です。
まずは修行の基本である座禅を体験します。
基本的な作法を学びながら姿勢を作っていきますが、慣れない姿勢に児童たちは悪戦苦闘。
なんとか姿勢を作り、心を落ち着かせたら、およそ15分間の座禅に取り組みます。
静かで緊張感が漂う方丈には、蝉の声と警策の音が響きます。
なかには肩を打たれる児童も。
座禅で心を清めた児童たちは続いて写仏体験をしました。
お地蔵さんが描かれた絵の上に半紙を敷き、上からゆっくりとなぞっていきます。
児童たちは真剣な表情でお地蔵さんを描き、絵と一緒に思い思いの願い事を書いていきました。
この「雪舟体験学習」は雪舟を多くの人に知ってもらおうと総社市文化協会が毎年夏休み期間に開いていて、新型コロナの影響で今回4年ぶりに開催されました。
他にも児童たちは、般若心経を唱える読経体験や作法を学びながら昼食を取るなどをして、体験を通して雪舟への理解を深めていました。