玉野市日比の沖合に浮かぶ大槌島、通称・おにぎり島について学ぶイベントが開かれました。
大槌島は、日比港の沖合約3.5キロの場所にある無人島です。
北側は玉野市、南側は香川県高松市となっていて、印象的な円錐型をしていることから「おにぎり島」と呼ばれ親しまれています。
今月19日、この島について学ぶ「おにぎり島サミット」が開かれ、地域住民など25人が参加しました。
前半は、大槌島に詳しい3人を招きパネルディスカッションを行いました。
島の歴史や伝説を研究するひびきなだ文化研究会の林良三さん、周辺の海で長年漁を続ける山口清士さん、地質に詳しい総社市まちかど郷土館館長の浅野智英さんの話を聞き、様々な視点から理解を深めます。
歴史に詳しい林さんは、島の県境は江戸時代に漁ができる範囲を争い裁判で決まったことを話しました。
そのほか、島に大蛇がいた伝説や周辺の海では流し刺し網という方法でサワラやマナガツオを獲っていることなどが紹介されました。
パネルディスカッションの後は、調理室でワークショップです。
先ほど聞いた島の話を踏まえて、それぞれの「おにぎり島おにぎり」を作ります。
参加者たちは、ふりかけや具材を使って色や形にこだわり、個性あふれるおにぎりを完成させていました。
このイベントは、大槌島の研究や発信などを行う明神鼻の小屋実行委員会が開いたものです。
今年で活動開始から10年目を迎え、地域住民や大槌島の専門家と島の魅力を味わい尽くせるイベントを企画しました。
明神鼻の小屋実行委員会は、12月に日比地区のしめ縄職人が指導する大しめ縄づくりを開催します。