津山市の作陶家鈴木禎三さんの作品展が天満屋倉敷店で開かれています。
会場には鈴木さんがこれまで作ってきた作品およそ100点が並んでいます。
鈴木さんが制作するのは天目と呼ばれる鉄の釉薬を使った焼き物です。
天目茶碗の中でも最上級とされる「曜変天目」や「油滴天目」に限りなく近づけるよう作陶に取り組んでいます。
陶芸家であった祖父の影響で幼少期から陶芸に興味を持ち始め図鑑で見た曜変天目の美しさに心惹かれたことをきっかけに天目作りを行うようになりました。
曜変天目は謎に包まれた部分が多くいまだその製法が明らかになっていませんが、鈴木さんは形や模様、制作者の想いまで12世紀から13世紀の中国・南宋時代のものに迫ろうと20年にもわたって研究を続けています。
器には宇宙を連想させる星のような模様が一面に広がっていて光を当てると青みがかった神秘的な色を見ることができます。
また、天目の作品だけでなくコップや大皿など備前焼の作品も並んでいます。
鈴木禎三さんの作品展は今月11日(月)まで天満屋倉敷店で開かれています。