10月14日、15日に倉敷美観地区一帯で開かれる、阿智神社の秋祭りを前に、倉敷市の職員が、お祭りの名物「素隠居」について学ぶ研修会が開かれました。
『じじ・ばば』のお面、そして手には渋うちわ。
素隠居は、手に持った渋うちわで頭をたたかれると、ご利益があるとされ、阿智神社の例大祭などに合わせて、界隈を闊歩するユーモラスな姿が倉敷の風物詩となっています。
研修会は、倉敷市の職員が業務を終えた後、市内の文化や歴史について自主的に学ぶ『アフターファイブ研修』の一つとして開催されました。
会では、倉敷素隠居保存会の小田晃弘事務局長が素隠居の起源や歴史、活動報告などを、資料を使って説明しました。
続いて、実際に素隠居の衣装を着たり、『じじ・ばば』のお面をかぶる体験も行われ、職員たちは楽しみながら郷土の伝統文化に触れていました。
保存会では、こうした研修会などを通じて、素隠居を広めるだけでなく、一緒に活動をする担い手の募集にも期待を寄せています。
研修会に参加した人の中には、今月開かれる阿智神社の秋祭りで素隠居として初参加する職員もいます。
素隠居が姿を見せる阿智神社の秋祭り、また、合わせて行われる倉敷屏風祭は10月14日、15日の2日間、倉敷美観地区一帯で開催されます。