倉敷市真備町下有井町内会の集会所が、西日本豪雨災害による堤防工事のため、新たな場所に再建されました。被災したお堂と神社も、
集会所の隣に建てられました。
末政川にかかる大日橋の右岸沿いに整備された集会所とお堂です。
新しい集会所は「下有井ふれあい館」と名付けられました。
5年前の豪雨災害で周辺が水に浸かった3.7mの高さが建物に刻まれています。
前あった集会所は大きな被害を免れ、豪雨災害の後も地域の交流の場として活用されてきましたが、堤防の改修工事にともない、2020年に立ち退きを余儀なくされていました。
集会所と合わせて再建したのが、同じく堤防沿いにそびえていたお堂「大日庵」と「荒神社」です。
堤防の決壊で水没したお堂は大きく傾き、中に安置されていた毘沙門天立像と大日如来坐像の仏像2体も被害を受けました。
災害の直後、近くにあるお寺の住職が運び出し、専門家が修復。
このほど再建されたお堂に戻ってきました。
【インタビュー】宝生院 石原澄明 住職
きょう(14日)は地元の関係者が集まってお堂、それに付随する神社の落慶式が執り行われました。
西日本豪雨の慰霊碑も建立され、改めて今回の水害で亡くなった有井地区の15人を悼みました。
また、集会所の竣工式では、土地を寄贈した地元住民に感謝状が贈られました。
【インタビュー】下有井町内会 諏訪愿一 会長
3年ぶりに住民の拠り所が戻った下有井町内会。
末政川沿いの景色が変わる中、地域の新たな歴史がここから刻まれます。