倉敷市有城の旧山陽ハイツで進められている解体工事の見学会が子どもたちを対象に開かれました。
解体工事をしている旧山陽ハイツの見学会には倉敷市内の3歳から10歳の子どもと保護者合わせて約60人が参加しました。
最初に、約27メートル、ビル7階建て相当まで届くバックホーと呼ばれる重機を使って「山陽ハイツ」と書かれた看板を取り外す作業が公開されました。
大きな音とともに看板がはがされる光景が、参加者の目をくぎ付けにしていました。
倉敷市有城にある旧山陽ハイツは勤労者の文化やレクリエーション施設として雇用促進事業団が1970年に倉敷市有城に整備し、その後倉敷市が譲り受けた建物です。
研修や会議ができる宿泊棟やテニスコート、体育館などが整備されていましたが、建築から50年が経過し老朽化が進み2020年に閉館しました。
倉敷市はその跡地に子どもたちが遊ぶ大型遊具のある公園や複合施設を整備し、災害時には医療・救援活動の拠点として活用する計画です。
見学会は新たにできる施設への理解や関心を深めてもらおうと行われました。
子どもたちは、解体現場を見学したほか、重機に乗って、操縦を体験しました。
高所作業車の乗車体験では、公園に新設される大型遊具の高さに相当する9メートルまで上昇します。
子どもたちは見学会で貴重な体験を心に刻んでいるようでした。
重機の他にも、倉敷消防署から水陸両用バギーなどの車両が用意され、子どもたちは働く車に楽しく乗っていました。
旧山陽ハイツの取り壊し工事は年内に終わる予定で、新しく整備される施設は2025年に完成予定です