倉敷市連島町の宝嶋寺で江戸時代の三筆のひとり寂嚴和上の遺墨展が開かれています。
寂嚴和上は宝嶋寺の30代目住職で、慈雲、良寛と並んで桑門三筆と称される書家でもあります。
宝嶋寺は寂嚴和上の関連資料をおよそ670点所蔵していて、寂嚴顕彰会が寂嚴和上の功績を地域に広めようと、毎年遺墨展を開いています。
46回目の今年は、寂嚴の作品を中心に、屏風や掛け軸、出版物などおよそ50点が並びました。
こちらは円熟期の最後の作品で、飲中八仙歌という中国の詩を書いたものです。
その隣には、江戸時代後期の画家で円山応挙の孫・応春による同じものを題材にした絵も展示され、書と絵画を合わせてみることができます。
展示に合わせて連島地区6つの小学校の児童による書道展も開かれています。
コロナ禍では、金賞受賞者の作品のみ展示していましたが、今年は4年ぶりに出品作品150点すべてを並べています。
寂嚴遺墨展と児童書道展はあす29日まで宝嶋寺で開かれていて、あすは金賞受賞者の表彰式も行われます。
展示の期間中は、無料のお茶席が設けられていて、作品を見ながらお茶を楽しめるということです。