倉敷市出身の元プロ野球選手松岡弘さんが、母校の中洲小学校で講演し、児童に努力することの大切さを訴えました。
「この学校の思い出というのは校庭にあるクスノキですこのクスノキは私の命です6年間の命ですあのクスノキで育ちました」
約750人の児童に、小学校時代の思い出を語る松岡弘さん76歳です。
松岡さんは中洲小学校の卒業文集にプロ野球選手になる夢を記しましたが、本当に夢をかなえようと考えたのは倉敷商業高校2年の秋、初めてピッチャーとしてマウンドに上がり、野球が面白いと感じた時だったと振り返りました。
そのうえで夢を実現するために、夢中になれること、得意なこと、好きなことに向き合おうと児童に呼びかけました。
また、プロ野球・東京ヤクルトスワローズの前身であるサンケイアトムズからドラフト指名されたのに一度契約を見送られたエピソードを紹介し、自らの努力で見返した経験を語りました。
私がプロに入れたのは「要りません」と言われた時に「なにくそ見とれ」「なんしょんなこの野郎見とれ」という言葉で反骨心が出てきた大きな夢に向かって進んだのです。進んだごとに挫折が何回もありましたその挫折を打ち砕いたのは自分自身です。
児童は「努力すると誰かが見ててくれて一人でも見ていてくれることが印象に残った」「今後は自分が嫌なことでも一生懸命夢中になれるか試していきたい」
松岡さんは、子どもたちの質問にも答えるなどして、後輩たちとふれあいました。
この講演会は、学校の創立150周年を記念して開かれました。
またこの日は、地域住民向けの講演会も開かれました。
中洲小学校では、来年1月に記念式典を行う予定です。