正月飾りや竹、紙を使った古くから伝わる工作を地域の高齢者から学ぶ行事が、総社中央小学校で開かれました。
参加したのは、5、6年生の児童およそ120人です。
学区内の老人クラブ井尻野和楽会のメンバー12人と地域ボランティア11人が指導にあたりました。
児童は5つのメニューから作りたいものを選びます。
このうち正月飾りづくりでは、井尻野和楽会のメンバーが、8月に穂が出る前の稲を青田刈りした藁を使います。
挑戦するのは、シンプルな三つ編み飾り。
作り方を高齢者が説明しますが、初めての経験で子どもたちは悪戦苦闘です。
地域の人たちから丁寧なアドバイスを受けながら、子どもたちは堂々としたお飾りを完成させました。
こちらは竹細工。
紙鉄砲づくりが行われました。
材料は、高梁川の河川敷に生えていた青竹。
使い慣れないノコギリで、竹の長さを整えます。
玉は、濡らしたティッシュペーパー。
これを丸めて、竹に詰めて遊びます。
10メートル以上飛ばす児童もいました。
玉を遠くに飛ばすには、竹の長さがポイントだそうです。
子どもたちはより遠くに飛ばそうと、竹でできた鉄砲を改良するなどして楽しみました。
こちらの教室では、お手玉づくりに挑戦していました。
針に糸を通して、布を縫うところからスタートです。
そこに小豆を入れて縫い合わせると出来上がり。
お手玉の腕前もなかなかです。
こちらは、牛乳パックを使った紙細工です。
包み紙でラッピングすれば、かわいい小物入れが出来上がりました。
デザインは子どもたちが思い思いに考えました。
この行事は、児童が日本の伝統文化に親しむとともに、地域の人とふれあいを深める目的で、およそ40年前から続いている伝統行事です。今年は新型コロナの影響で4年ぶりの開催となりましたが、90代の高齢者を含む井尻野和楽会のメンバーと児童が、和気あいあいと楽しんでいました。