玉野市議会12月定例会は最終日、物価高騰対策で会期中に追加提案した補正予算案を含む20議案を可決し閉会しました。
20議案のうち賛否が分かれたのは、一般会計補正予算案です。
木造校舎の耐震補強がされていない鉾立小学校について、児童の安全を確保するために2025年4月から休校。
代わりに胸上小学校へ通うため、24人乗りのスクールバス2台を購入する費用1989万円を来年度に予算計上する債務負担行為が盛り込まれています。
委員会審査では、「鉾立小の休校について地域の合意がなされていない」という反対意見もありましたが、採決の結果、賛成多数で可決されました。
教育委員会では今後、保護者からバスの乗車場所などの要望を聞いたうえで、運行ルートを作成する計画です。
会期中に提案された追加補正予算案では、7億5800万円あまりの物価高騰に対する支援経費が盛り込まれています。
住民税非課税の8500世帯に7万円を給付するほか(6億669万円)、今年12月1日時点で18歳以下の市民7100人に一人当たり1万円を支給する経費(7597万円)、来年2月と3月の小中学校の給食費を無料するための予算(2622万円)などが組み込まれています。
このほか、イノシシ駆除の補助金支給にともなうトラブルや、市役所の事務手続きミスが相次いだことの責任を取り、市長と副市長の来年1月の給料を、現状より10%カットする議案も、全会一致で可決されました。