倉敷市は、水島地区の3つの公共施設を複合化するのにあたり、市民に向けた説明会を開きました。
複合化の対象となるのは、水島公民館と水島児童館、水島図書館です。
公民館と児童館は建築から約50年、図書館は40年が経つため老朽化が進んでいることや十分でないバリアフリー対応、駐車場の不足などが課題となっています。
複合施設には、これらの課題に対応し、新たな交流拠点となることが期待されています。
整備の候補地として、今の公民館と児童館がある場所、図書館がある場所、水島臨海鉄道栄駅前の3ヵ所が挙がっています。
27日に開催された市民説明会には、水島地区の住民を中心に約60人が参加しました。
市は、複合化の概要を伝え、施設の整備地を公民館と児童館のある場所に進める方針を示しました。
支所と隣接しているため駐車場の共有ができ、災害発生時に支所と一体となって対応拠点にできることなどが理由です。
この案を聞き住民からは、支所と近い立地に賛成する声が挙がりました。
※公民館、児童館の場所希望
(1)「支所と複合施設が近くにあることは非常に便利が良い」
(2)「子育てをするには水島はとてもしやすいと思っている。大切な施設が集まっていると災害を含め色々な面で活動しやすいと考える」
一方で、地域活性化や災害避難所などの観点から、栄駅前の候補地を推す意見もありました。
※栄駅前希望
(1)「栄駅周辺にイベントだけでなく普段からたくさんの人が出入りするようなにぎわいを復活する中でまちの価値は上がってくると思う」
(2)「栄町や北畝の辺りに住む人は避難所が水島中学校や公民館のため遠い。そこで栄町に複合施設を作ることで避難所になれば臨鉄の高架を使っても行ける」
倉敷市は、2月8日から3月7日まで再編整備の基本構想案に関するパブリックコメントを募集し、今年度中に基本構想を固めます。
新年度から基本計画の策定、事業者の公募、選定の後2026年度から設計、施工する予定です。