倉敷市玉島在住の美術家高橋秀さんの妻・藤田桜さんが100歳を迎えることを記念して、高橋さんが主宰するアートスタジオの作品展が始まりました。
高橋秀さんの妻で布貼り絵作家の藤田桜さんは、来月1日に数え年で100歳を迎えます。
この節目の年を作品展を通して祝おうと会場には、高橋さんと藤田さん、そして高橋さんの教え子3人からなる秀artstudioのメンバーの作品約40点が並びました。
高橋さんの作品は、生命力あふれる有機的なフォルムが特徴です。
今回は、20年から30年前の作品を中心に展示しました。
こちらは1990年代の作品「夜間飛行」。
2つの線は飛行機が通った跡にも機体の形にも見え、想像力を掻き立てられます。
藤田さんは、様々な模様や素材の布を組み合わせた布貼り絵で子ども向け図書の表紙なども手掛けています。
こちらは去年制作した「おしゃべり仲間」です。
花瓶の中で花たちが集まり会話を楽しむ様子を表現しました。
2人は、高橋さんが出展した東京の展覧会に藤田さんが訪れたことをきっかけに出会い1958年に結婚。
長い年月を共にした2人の歩みを感じられる作品展となっています。
そして、高橋さんの教え子の作品も三者三様の個性が光ります。
波の様子など自然から着想を得て抽象画を描く岡村勇佑さん、佐伯裕一さんは絵画を通して自然の姿が人間の目にどう映るのか探求してきました。
真重涼香さんは、床材などに用いられる樹脂素材を使ったリノカット版画で唇をモチーフにした作品を多く展示しています。
「秀artstudio展」は、3月4日(月)まで天満屋倉敷店4階の美術画廊で開かれています。