環境省のレッドリストで準絶滅危惧種とされているミズアオイの種まき会が、倉敷川の河川敷で行われました。
ミズアオイは水辺に生え高さ40センチほどになる1年草で、秋になると青紫色のきれいな花を咲かせます。
倉敷市加須山の倉敷川沿いにある約250平方メートルの湿地は、県内でも珍しいミズアオイの自生地です。
近年はジャンボタニシをはじめとした外来生物による食害などが進む影響で花がほとんど咲かない年もあり、地域のボランティアや倉敷市などが協力し周辺の環境整備を行っています。
種まき会には倉敷市内外から家族連れなど51人が参加しました。
始めに、ジャンボタニシが嫌がる可能性があるとされている銅箔のテープを張り付けた防護柵を湿地に設置。
その後、2ミリほどの大きさのミズアオイの種を参加者全員で勢いよく播いていきました。
この日は体を動かすことなどを通して自然を楽しむ「ネイチャーゲーム」も行われ、参加者は楽しみながら自然環境への理解を深めていました。
ミズアオイは8月下旬から9月中旬に花を咲かせ、その時期に合わせて観察会が開かれる予定です。