倉敷市を拠点に活動する絵画グループ「それぞれの日本画研究会」による作品展が、倉敷市立美術館で開かれています。
倉敷市立美術館の日本画講座卒業生を中心に結成した「それぞれの日本画研究会」では、2年に一度、作品展を開いています。
今回で12回目を迎え、メンバー12人と講師を務める片山眞理さんの作品あわせて39点が展示されています。
岩絵の具を使い、金・銀をキャンバスに張り付ける日本画の技法で、メンバーそれぞれが描きたいものを自由に表現するのがグループのモットーです。
世界中を旅する清水治美さんは、南米・ペルーの世界遺産を題材にしました。
標高2400mの高原で飼われているリャマのバックには、マチュピチュ遺跡が広がります。
濡れた筆でさっとキャンバスを拭くことで、霧でかすむ遺跡の幻想的な様子を現しました。
こちらは、メンバー最高齢の名取秀子さん90歳が描いたアジサイです。
正確な描写が得意の名取さんは、色合いやイメージを大切に、時間をかけて仕上げた作品です。
絵画グループ「それぞれの日本画研究会」による作品展は、12日(日)まで、倉敷市立美術館で開かれています。