能登半島地震で窯の崩落などの被害を受けた石川県の珠洲焼作家によるチャリティー展が倉敷市で開かれています。
会場に並んだ作品は、今年1月の能登半島地震で窯の崩落などの被害を受けた珠洲焼作家4人によるものです。
茶碗や花器など被災を免れた珠洲焼約100点あります。
企画したのは岡山市出身の珠洲焼造形作家・三ノ上暁さんです。
窯元の崩落や工房が津波に襲われるなど、作家の多くが被害を受けました。
三ノ上さんと作家仲間が作った共同の窯も、去年11月に完成したばかりで、一度も使うことなく崩壊してしまいました。
地震から5ヵ月が過ぎ、復興への一歩を踏み出そうと三ノ上さんが仲間に呼びかけ、チャリティー展を開催しました。
珠洲焼は平安末期から石川県珠洲市を中心につくられたやきものです。
土そのものの良さを感じる黒っぽい重厚感のある仕上がりが特徴で、備前焼と同じく釉を使わずに焼き締めています。
こちらは三ノ上さんの「震災」。
地震でバラバラになった作品を再生したものです。
ガラス玉は希望のシンボルとして加え、ひとつのオブジェに仕上げました。
作品は展示販売され、経費を除いた売り上げを作家に届けます。
また、募金箱を設置していて、集まった義援金は珠洲焼作家でつくる団体に寄付されます。
チャリティー展「どうだい、珠洲焼」は24日(金)まで新渓園で開かれています。