高梁川と小田川で、氾濫の恐れと避難の目安を示す基準の観測所とその水位がきょう(23日)から変わりました。
2つの河川の合流点付け替えによるものです。
倉敷市をエリアとする高梁川の下流域では、これまで酒津の観測所の水位を基準にして、河川事務所と気象台が川の氾濫に関する情報を発表していました。
2018年の西日本豪雨災害では、酒津観測所で氾濫危険水位の12mを超え、水が堤防を超えるところがありました。
きょう(23日)からの基準は、酒津から約5キロ下流の船穂水位観測所に変わりました。
情報発表の目安となる氾濫危険水位などの数値は、ご覧の通りです。
(氾濫危険水位 6.9m、避難判断水位 6.2m、氾濫注意水位 4.2m、水防団待機水位 2.4m)
基準観測所の変更は、今年3月に完成した高梁川と小田川の合流点付け替え工事によるものです。
合流点付け替えと河川の改修工事の効果で、小田川へのバックウォーター現象が抑えられ、水位が上がりにくくなることから、小田川の基準水位もきょう(23日)から変わりました。
矢掛の観測所で、避難判断水位がこれまでより30センチ、氾濫危険水位が70センチ上がっています。