倉敷美観地区の近くにある阿知3丁目の通りで、地域活性化イベント「阿知フェス」が初めて開かれました。屋台に、大道芸、音楽、
コスプレと多彩な催しで街のにぎわいを生み出しました。
古い町並みが残る阿知3丁目の通りに、大勢の人が詰めかけました。
この催しは、地元町内会と不登校や引きこもり支援などを行うフリースクール「くらしき地球子家」でつくる実行委員会が企画し、初めて開かれました。
目的は、まちのにぎわいづくりです。
通りには、およそ50の屋台がずらり。カレーやパンなど
岡山県内のグルメに、訪れた人は舌鼓を打っていました。
子どもたちに人気の射的コーナー、伝統の技が光る包丁研ぎの屋台もありました。
中でも多くの人を集めたのは、町内のホテルが企画したフリーマーケットです。
要らなくなった洋服や食器、ぬいぐるみなどを集めて格安で販売しました。
無料のコーナーもあります。
誰が買うのかわかりませんが松葉づえまで取りそろえる何でもありのフリーマーケットです。
さらに、ひときわ大きな人だかりが。
大道芸の路上パフォーマンスです。
四十瀬屋小河原呉服店の店先には、音楽ライブの特設ステージが設けられました。
懐かしいメロディーに、観客も心が躍ります。
イベントを主催する「くらしき地球子家」の建物では、昔懐かしい紙芝居が上演されました。
手がけるのは、倉敷を拠点に活動する紙芝居グループ「ぽかぽか堂」のメンバー6人です。
「阿知フェス」を盛り上げたもう一つの要素が、街中を歩くアニメキャラクター。
コスプレです。
この日は、阿知3丁目を拠点にしたコスプレイベントとして、国指定重要文化財の大橋家住宅を撮影スポットとして提供しました。
倉敷市内外から集まったアニメのキャラクターに仮装した人=コスプレイヤーは、昔ながらの町並みと本物の伝統建築にマッチするアニメの衣装を選ぶ人が多かったようです。
コスプレイヤーは外国人観光客の注目を集めました。
これまでになかった新しい時代のイベントも加わり、阿知3丁目の町並みに人通りとにぎわいが戻りました。
主催する実行委員会では、反省点をクリアしながら、次回の開催につなげたいということです。