官公庁の制服などを製造する倉敷市玉島の企業は、廃棄予定の消防服を活用したアウトドア用品などを販売する取り組みを行っています。
倉敷市玉島の大和被服が製作した廃棄消防服を活用した商品「Returbull(リターブル)」です。
岡山市消防局や玉野市消防本部などから耐用年数が切れたり破損し使えなくなったりした消火活動用の防火服を購入しレジャーシートやトートバッグ、ポーチなどを作っています。
大和被服は、2021年9月に再活用の最初の取り組みとして岡山市の大元小学校へ防火服を使った防災頭巾100点を寄贈しました。
そして、去年から岡山市消防局と津山圏域消防組合の協力を得て商品としての販売を開始、今年からは玉野市消防本部や倉敷市消防局など県内外4つの自治体も加わり防火服の素材を活かした商品展開を進めています。
防火服は、新品だと400度の熱に耐えられる強さがあるため火を近づけても焦げにくく、水をはじくため、雨などもほとんど染み込みません。
この素材を活かした商品のデザインなどは、入社10年以内の社員3人が中心となって進めました。
製品の多くは、小さな布を繋ぎ合わせたパッチワークとなっています。
さらに、玉野市消防本部の商品は反射材がポイントになっているなど、生地以外の素材や印刷された文字も活かしています。
今年度からは防火服に加え、岡山市消防局の廃棄予定の救助服や活動服の再活用も始め、より柔らかい素材を活かして子ども服やクッションカバーを作るなど製品の幅を広げていっています。
廃棄消防服を使った製品は、大和被服のReturbull公式オンラインショッピングサイトできょう(17日)から販売されています。
一部の商品は7月からの販売を予定しています。