全国各地で空飛ぶクルマの試験飛行を行っている倉敷市の一般社団法人MASCが、2機目となる新しい機種を導入しました。
岡山市の岡南飛行場を拠点に試験飛行を重ね、空飛ぶクルマの4年後の事業化を目指します。
披露された新たな機体は、中国とドイツの合弁会社オートフライト社製の空飛ぶクルマです。
2億円で購入しました。
大きさは、横幅15m、奥行き11.5m、高さ3.3m。
350kgの荷物が載せられます。
機体の下にバッテリーが搭載され、一度の充電で200kmほどの距離を飛べます。
プロペラは13枚付いています。
時速は162km。
ヘリコプターより少し遅いですが、垂直に離着陸できるので、狭いスペースでも運用できます。
一般社団法人MASCでは、3年前に日本で初めて「空飛ぶクルマ」を屋外で飛ばすことに成功。
人を乗せてのフライトを含めて全国各地で試験飛行を重ねています。
新しい機体の導入を受けMASCは、2028年に空飛ぶクルマの事業化を目指すプロジェクト「SCAI28」をスタートすると発表しました。
内陸や離島といった過疎地へのアクセス改善や観光振興、災害支援などへの活用を通じて、地域産業の振興を目指します。
新しい機体は、岡南飛行場を拠点に運用し、年内の試験飛行開始を目指します。