絵本「11ぴきのねこ」で知られる漫画家・馬場のぼるさんの作品を堪能できる展覧会が、倉敷市立美術館で始まりました。
絵本「11ぴきのねこ」は、ちょっぴりズルいけどどこか憎めない11匹の野良ねこたちの物語です。
シリーズの1作目は1967年に出版され、50年以上にわたって幅広い世代に愛されています。
会場には、馬場のぼるさんが手掛けた絵本や漫画の原画やスケッチなどおよそ500点が並びました。
馬場さんは、1948年に漫画家としてデビューし、手塚治虫さん、福井英一さんとともに「児童漫画界の三羽ガラス」と呼ばれ、大人向けの漫画や絵本などにも活躍の場を広げました。
第一展示室には、代表作「11ぴきのねこ」の世界が広がります。
原画などを見ながら絵本がどのように仕上げられたのか知ることができます。
さらに、ラフスケッチも展示され、馬場さんの構想から完成までの違いを見比べることができます。
親子連れを中心に作品を読んだことがある人が多く訪れ、楽しみながら鑑賞していました。
そのほかにも、小学生の頃に描いた絵や日常目にした動物や風景が描かれたスケッチブック。
力はあるけどやや勇敢さに欠ける「桃太郎」の絵本や、遺作となった「ぶどう畑のアオさん」の原画など、馬場のぼるさんのユーモアあふれる世界観をまるごと堪能することができます。
「まるごと馬場のぼる展」は、9月1日(日)まで倉敷市立美術館で開かれます。
入場料はご覧の通りです。
<入場料>
一般1100円
高校・大学生900円
小・中学生500円
あす27日(土)は、馬場のぼるさんの絵本を出版した担当編集者による講演会が、8月3日と17日は11ぴきのねこと写真撮影などができるイベントが開かれます。
くわしくは倉敷市立美術館にお問い合わせください。
◇7月27日(土)午後1時半~記念講演会
◇8月3日(土)17日(土)11ぴきのねこがやってくる