江戸時代に幕府直轄の領地だった倉敷を当時の資料で紹介する展示会が、真備町で開かれています。
倉敷市は、市民に歴史資料に触れてもらい関心を高めてもらおうと、2013年から毎年テーマを変えて展示会を開いています。
今年のテーマは「倉敷代官所」。
現在の市中心部にあった江戸幕府直轄領の代官の役所「倉敷陣屋」を拠点とする管轄地を指します。
会場には、歴史資料整備室が所蔵する倉敷代官所にまつわる古文書や絵図などおよそ70点が展示されました。
こちらの絵図は1780年ごろの陣屋周辺を描いたものです。
陣屋は、現在の阿智神社の南側、倉敷アイビースクエアの辺りにあったことが分かります。
この庁舎を拠点に代官や役人たちは年貢の徴収などの業務にあたったとされています。
そのほか、陣屋の敷地に住民の教育を目的とした施設がつくられていたことや、幕府の直轄地だった倉敷を表す「倉敷天領」という言葉は明治時代になって一般的に使われ始めたことなどが当時の資料と共に紹介されています。
歴史資料の展示会はこれまで6月に行われていましたが、今年は夏休み期間に合わせて初めて8月の開催となりました。
資料展示会「倉敷代官所—海を囲む幕府の領地—」は、5日(月)まで真備保健福祉会館で開かれています。
会期中は毎日2回職員による展示解説が行われます。
■「倉敷代官所—海を囲む幕府の領地—」
展示解説1日2回 各30分程度
午前10時10分~ 午後2時30分~