台風10号はあす31日にかけて四国付近を東へ進み、岡山県に接近する見込みです。
倉敷市、玉野市、早島町では避難所も設置されていて、大雨、高潮への警戒が必要です。
台風の進路図はKCT112チャンネルで最新のものをご確認ください。
気象庁によると台風10号は30日午後3時現在、愛媛県松山市沖を東に進んでいます。
岡山県はきょうの朝から風速15メートル以上の強風域に入っています。
玉野市ではきょう午前4時26分に最大瞬間風速18.0メートルを観測し、いまも断続的に強い風が吹いています。
予想される最大風速は、陸上15メートル、海上18メートルで、最大瞬間風速は25メートルを見込んでいます。
また、30日12時からの24時間降水量は多い所で、120ミリと予想されています。
また、宇野港では午後9時56分に満潮を迎えることから、高潮にも警戒が必要です。
玉野市では午後3時、市内全域の5万4429人、2万6625世帯を対象に、警戒レベル3の高齢者等避難を発表しました。
この他にも、各地域の小中学校や公共施設には避難所が開設されています。
倉敷市では、きょう正午から市内36カ所に早期避難者のための事前避難所を開設しました。
避難所の一つ倉敷市の南中学校では、熱中症対策として冷房が効いた会議室が準備され、室内は机やいすを動かして利用できるスペースを適宜、広げる予定です。
避難所では、倉敷市の職員が24時間、交代で待機し避難者の安全や体調の確認などを行います。
また、玉野市は、市内22カ所に避難所を開設。
高潮対策として、車の待避所も19カ所に設けています。
また、早島町もゆるびの舎に避難所を開設しています。
台風10号の接近に伴い、夏休み最後の週末を迎えた観光地は打撃を受けています。
倉敷美観地区では、大原美術館や語らい座大原本邸などの観光施設が臨時休館となりました。
土産物店や飲食店などでも休業の措置をとる店が多く美観地区は閑散としていました。
営業しているこちらの飲食店は・・・
宿泊施設にも影響が出ています。
倉敷国際ホテルでは、きょう正午時点で、26日から31日までの予約およそ200件がキャンセルとなりました。
29日から31日までに予定していた宴会5件も全てなくなりました。
予約が多い時期だったため台風によるキャンセルはホテルとしても影響が大きいということです。
商業施設も時短営業などの対応をとりました。
天満屋倉敷店では、午後3時までの時短営業となりました。
台風対策として、懸垂幕の掲示をとりやめています。
続いて、交通への影響です。
JRは、瀬戸大橋を渡る列車がきょう終日運転を見合わせました。
また、山陽本線、瀬戸大橋線、伯備線、桃太郎線などは午後4時から5時台の列車を中心に最終便として計画運休します。
あすは始発から運転を見合わせる予定です。
水島臨海鉄道は、上りは三菱自工前駅午後5時34分発、下りは倉敷市駅午後6時8分発を最終便としてきょうの運転を取り止めます。
井原鉄道は、午後6時頃まで運転し、以降は終日運転を取り止めます。
また、四国、関西などを結ぶ高速バスは、ほとんどの路線で運休しています。
早島町のコミュニティバスはきょう全便運休です。
宇野と直島を結ぶフェリーと旅客船は、きょうすべて欠航しています。
あすもほとんどの便で欠航が決まっています。