災害による断水に備え倉敷市が設置している貯水槽の使い方を学ぶ体験会が水島地区の住民を対象に開かれました。
水島緑地福田公園にことし6月に設置されたこの耐震性貯水槽には100立方メートルの飲料水をためることができます。
これは約1万人が3日間過ごすことができる量です。
タンクの水は常に新鮮なものに入れ替わっていて災害による断水を感知すると循環が止まり、給水できるようになります。
災害時、水道局の職員が現場に行けない場合を想定し住民たちに使い方を知ってもらおうと開かれたこの体験会には福田公園周辺の住民35人が参加しました。
参加者は水道局の職員からマンホールの開け方やホースの接続法などを学んだあと、実際にポンプを使って給水を体験しました。
くみ上げた水は専用の給水パックに入れます。
給水パックには6リットルの水を入れることができるほか付いているひもで背負うこともでき大きな力を使わず持ち運ぶことができます。
この貯水槽は2018年の西日本豪雨災害で真備町が断水したとき、給水車だけでは支援がうまく行えなかった経験から倉敷市が市内5か所に設置したものです。
11月9日には倉敷運動公園でも貯水槽の見学・体験会が開かれるということです。