倉敷美観地区の公共トイレについて、倉敷商工会議所が改修や新設などの環境整備を倉敷市に要望しました。
倉敷市役所を訪れたのは、倉敷商工会議所の井上峰一会頭、 大原あかね副会頭と、トイレの調査研究にあたってきた商工会議所の観光委員会のメンバーなど5人です。
伊東香織倉敷市長に渡した要望書では、倉敷美観地区の既存公衆トイレの改修、民間の公共トイレに対する補助制度の創設、案内板の増設などを求めています。
商工会議所の「倉敷トイレプロジェクト」では、今年6月にアンケートを実施し、倉敷美観地区で24時間使える公衆トイレ4カ所のうち、設備が整っているか、改修が必要かを問いました。
「整っていない」という割合が多かったのが、倉敷川沿い中橋のそばにある公衆トイレと阿智神社の西参道入口にある公衆トイレです。
この2カ所のトイレは、掃除が行き届いているものの、バリアフリーや男女共用の問題があることから、3割以上の人が「改修が必要」と答えています。
商工会議所観光委員会の山口勝正委員長は、設備が整っている公共施設のトイレが24時間使えないことも問題点だと指摘しました。
要望を受けた伊東香織市長は、既存公共施設のトイレについて「運用面について課題はある。
使っていただきやすいようにするにはどうすればいいか一緒に考えていきたい」と述べました。
今回の要望に合わせて、トイレプロジェクトで作成した「さすが倉敷」と言われる快適なトイレのイメージ図も示し、倉敷市が所有する土地への公共トイレ新設を提案しました。