高梁川流域の水害のリスクを抑えるために流域の自治体や企業、住民が協働して対策する取り組み「流域治水」について考えるシンポジウムが倉敷市で開かれました。
倉敷市民会館で開かれたシンポジウムには、倉敷市内外から約200人が参加しました。
このシンポジウムは、岡山河川事務所や県、流域の自治体などからなる高梁川水系の減災対策に取り組む協議会が流域治水による安全性の向上や、今後の流域の発展について考える機会にしようと初めて開きました。
今年6月に小田川合流点付替え事業が完了したことなどを節目として企画したものです。
会では、「まびふれあい公園」を設計した建築家の隈研吾さんがオンラインで講演したほか、流域で防災や減災に取り組む住民や有識者が「流域治水の取組と高梁川流域の将来に向けて」というテーマで活動の紹介や意見交換を行いました。
箭田地区まちづくり推進協議会の守屋美雪さんは、川の流れを妨げる樹林化を防ぐために小田川河川敷で住民とともに草踏みウォーキングなどの整備活動を行っていることを話しました。
また、流域治水の取り組みの普及する「高梁川流域治水大使」にKCTの森 絢子アナウンサーが任命され、岡山河川事務所の垣原清次所長から任命書が手渡されました。
そのほか、流域治水をテーマに小中学生から募集したポスターの紹介や表彰式、災害や流域治水について学ぶことができるVRや模型の体験コーナー、パネル展示なども行われました。